漢方のエキス製剤とは?

漢方のエキス製剤は、現代の医療現場において保険診療で使うことが認められている医師が処方する医療用医薬品になります。携帯しやすく、煎じる必要もなく携帯しやすく品質が均一に保ちやすいなどの理由で患者様にとってのメリットのある処方になります。

エキス製剤は、今まで多くの人に処方されてきた過去からの大量のデータの蓄積あり、科学的根拠(エビデンス)の解明に役立っています。

一般用と医療用の違い

エキス製剤の漢方薬にも店頭で販売している一般用が存在します。処方箋が必要な医療用との違いはあるのか気になります。同じ製薬会社から販売されて、同じ名前のついている漢方薬でも構成成分に若干違いがあります。

一般用は医療用よりも生薬が少なく処方されていて、ビタミン類などが添加されているので、その分副作用も控えめに処方されています。

即効性があり、頓服として一般用も緊急とのきはお試しで服用するには便利です。長い間飲み続けるときには、主治医や薬剤師に相談することがおすすめです。

効果・効能への間違った思い込み

漢方薬は副作用が無いと思われている方がいらっしゃいますが、それは違います。服用して、なんらかの効果があるということは、なんらかの「作用」が身体に対して働いているとういことです。用法・用量を守って服用してください。

また、漢方薬は長く服用しなければ効き目が表れないと思っている方もいらっしゃると思います。確かに、穏やかにゆっくりと作用して効くというイメージがありますが、実はそんなことはなく、証が合うと即効性が期待できるものなのです。

また漢方薬は飲むタイミングが大切なタイプもあるので、よく相談してください。ひとつの症状が良くなった場合は、どんどんと症状にあった処方に変えていくことも必要です。

基本的に漢方はお水で服用するのですが、飲みにくい方は、ぬるいお湯で服用してください。お湯で服用する方が吸収をよくします。冷えがある場合や新陳代謝が衰えている高齢の場合は、特に温かいお湯で服用することがおすすめです。

しかし、熱や炎症を抑える処方の場合は、冷やして服用する方が良い場合もあります。漢方薬は独特の匂いや味があるので飲みにくいと感じることもありますが、その場合は、メーカーによっては、顆粒や粉末ではなくて、錠剤のものを選んで飲みましょう。ただ、好みがあり錠剤は量が多くて飲みにくいとおっしゃる方もいます。お好みで選んで構いません。どんな形であれ服用することが大切です。

漢方薬のお値段は?

もともと漢方薬は、煎じたエキスそのものである液体を服用するもので飲みにくいイメージがあります。しかし、生薬のエキスから水分を除き、濃縮したものを乾燥させて顆粒や粉末にしたものが出回るようになりずいぶんと飲みやすくなったと思います。

漢方薬は、体質や検査ではハッキリとしない不調である更年期障害の症状には効果が期待できます。化学的根拠(エビデンス)もどんどんと解明されています。医師が処方できる医療医薬品としては現在認められているのは148品目あります。

お値段の方ですが、医療用漢方の価格は2週間でだいたい2,000円〜3,000円ほどです。保険適用ならこれの1〜3割の負担になります。普通の薬に比べても違いはありません。西洋薬、漢方薬を問わず自分にあった薬を見つけて上手に症状をコントロールしていくことが大切だと考えます。