黄鴬睍睆(うぐいすなく)2月9~18日頃
山里で鴬が鳴き始める頃と言われています。
が、立春が過ぎても、寒いですよね~春が待ち遠しです!
春が待ち遠しいので、春を歌った百人一首を!
「君がため、春の野に出でて、若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ」
現代語訳
「あなたにさしあげるため、春の野原に出かけて若菜を摘んでいる
私の着物の袖に、雪がしきりにふりかかってくる。」
ここに出てくる、若菜は決まった植物ではなく、春に生えてくる食用の草です。
1月7日に食べる、「七草がゆ」のセリ、スズネ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロのことですね。
新春に若菜を食べると邪気を払って病が退散すると信じられていたところから、昔の習慣だったようです。
作者は、光考天皇。
光考天皇がまだ若い頃に、男性か女性かはわからないけれど、大切な人の長寿を願って春の草を贈った時に添えた歌です。
とても、優しい歌ですね。
雪解けの中に春がもうそこまで来ていることを感じさせます。
命名
2018年02月09日