風疹の予防接種

風疹の予防接種は義務付けられているので、ほとんどの方は学校で受ける機会があったと思います。

けれども、1962年4月2日~1979年4月1日生まれの男性と、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの男性と女性は、集団接種の義務付けがなかったため、風疹の抗体がない場合があります。

また、一度感染していても抗体の値が低くなっている場合があるため、再感染を予防する目的で、妊娠の可能性のあるカップルは抗体検査を受け、必要があれば、風疹の予防接種を受けることを推奨致します。

赤ちゃんを産む予定のある方とパートナーや一緒に住んでいる家族も風疹の抗体があるかどうかの検査をして、もし抗体がなければ風疹の予防接種を受けておくと良いでしょう。

和歌山市の助成金を利用しましょう!

平成25年、全国で32件の報告があり、和歌山県でも報告がされています。和歌山県内に住民登録している方は、無料で風しんワクチン接種が受けられます。
令和3年3月31日で助成は終了します。

・対 象 者:「19歳以上50歳未満の妊娠を希望する女性」「妊婦さんの夫」

・助成期間:令和2年4月1日~令和3年3月31日まで

・接種費用:原則無料で接種できますが、一部の市町村では自己負担が生じる場合があります。
※詳しくは、各市町村の保健福祉関係課へお問い合わせください。

お問い合わせ先
県健康推進課 感染症対策
電話:073-441-2643


接種前には、必ず妊娠していないことを確認して下さい。また、接種後2ヵ月は避妊してください。

○ 接種するワクチンは?
麻しん風しん混合ワクチン(MR)をお勧めします。
風しんだけなく、麻しんの予防にもなります。

○ 定期予防接種対象者は早期に接種しましょう。
1期:1歳の誕生日から2歳の誕生日の前日まで
2期:小学校就学前の1年間

妊婦さんは予防接種を受けられません

妊娠する前は、風疹の予防接種を受けることができますが、妊娠してからでは、もし風疹の抗体がなくても、風疹のワクチンは打つことができません。

妊婦さんこそが予防接種を受けたいところですが、風疹のワクチンは「生ワクチン」なので、直接注射することで風疹を発症する可能性もあるため、妊婦さんに接種は行わないのです。

ときどき、風疹ワクチンを接種したあとに妊娠が判明することがあり心配されることもあります。

しかし、日本産科婦人科学会のガイドラインでは、ワクチン接種後に産まれた赤ちゃんに先天性風疹症候群を発症したという報告は今のところありません。

家族も一緒に風疹の予防接種を受けましょう

パートナーや同居の家族などに風疹の抗体がない場合も予防接種を受けてもらったほうが良いでしょう。

家族が風疹のウイルスに感染して発症すると、妊婦さんに感染してしまう可能性があります。妊娠を希望している場合は、一緒に住んでいる家族にも風疹抗体検査を受けてもらい、必要ならば予防接種を受けてもらうと安心です。

妊婦さん本人の風疹抗体が低い場合も、赤ちゃんを産み終えたら、なるべく早くワクチン接種を受けておいた方が良いでしょう。接種後2ヶ月間は避妊しましょう。